僕は高校の頃から20年近くドラマーとして活動してきましたが、少し前にDTMも始めました。
最初は難しかったのですが、慣れてくると自分でデモを作ったり、ミックスが出来るようになったりして、ほんと始めて良かったなって思います。
何となくDTMに苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、思った以上に手軽に始めることができるので、楽器をやっている人には漏れなくおすすめしたいです。
今回は僕がDTMを始めた経緯や、使用している機材などを紹介します。
DTMに興味がある人にとって、何かの参考になれば嬉しいです。
DTMを始めたきっかけ
名古屋市在住の作詞家・作曲家・編曲家のKISIMENさんと、2017年頃「YONONACA」というラップユニットを組んだのですが、そこでKISIMENさんにおすすめしてもらったことがきっかけです。
当時の僕は、ハードウェアシンセやDJ機材を買ったりして、ドラム以外にできることを広げたいと思っていたので、その一環でDTMも始めることにしました。
YONONACAのデモ音源を作ることを目指して、Garage bandからはじめ、その後Logic proに移りました。
元々Mac Book Airを持っていたので、初期投資はそんなに必要なかったです。
KISIMENさんのおすすめが無かったらDTM始めていなかったと思うので、ほんと感謝です。
その後YONONACAは活動休止になるのですが、ちょうどその頃に新型コロナウイルスが流行り出し、また私生活では育児中心の生活にシフトしたいという思いがあったため、バンド活動は休止して、パソコンと向き合う日々が始まりました。
ちなみに、YONONACA活動休止後のKISIMENさん、めっちゃ羽ばたいています。
YUKI – My lovely ghost の作曲をしたり。
ソロ名義のシングルがSpotifyの公式プレイリストに採用されていたりします。
すごいー!
制作環境とか
一番最初はマックにヘッドフォン直挿しで制作していました。
Ras Gだってそれで音源作っているんだから問題ないだろう、とか思っていました。
今思うと早くオーディオインターフェイスを買うべきでした・・・。
(Ras Gのエピソードはどこかで読んだ気がするのですが、ネットで見つかりませんでした。もしかしたら僕の勘違いかもしれません。)
最初に買ったヘッドフォンはSONYのMDR-7506です。
定番のMDR-CD900STより低音が聞こえるとか、海外のスタジオだとMDR-7506の方が主流だとか、そんな噂を見て買いました。
装着感が軽くて、柔らかい音が出るので、着けてて非常に楽なヘッドフォンです。
これが一万円ちょっとで買えると思うと、コスパ最高だと思います。
低音をミックスで追い込む時はちょっと辛いですが、ラフなミックスやリスニング用途なんかに良い感じです。
その後、オーディオインターフェイスにApogeeのONEを買いました。
中田ヤスタカが外出時の作業用に使用している機種みたいです。
デザインやコンパクトさが気に入って買いました。
内蔵マイクの評判も非常に良いですが、リスニング用途にしか使っていないので、わかりません・・・。
音質で言えば、もうちょっと廉価で同等レベルのものはあるかもしれませんが、大きさは倍以上になると思います。
作業中にこのデザインが目に入るとアガるので、気に入っています。
今メインで使用しているヘッドフォンは、Focal ProfessionalのListen Professionalです。
日頃からDTM関連で参考にさせてもらっている、Onibabakoさんがすすめていたので、購入しました。
(OnibabakoさんのNOTEはほんと参考になるので、是非読んでみてください。)
https://note.com/asobihouse/n/nc6640ee515f2
MDR-7506と比較すると、低音を中心とした音の解像度が良いですね。
APOGEE ONEと組み合わせて初めて使った時、今ままで聞こえていない音がこんなにあったのかと驚きました。
ミックスにかかる時間が短縮されました。
スピーカーはミックス時に使用していません。
完成したものを、リビング用スピーカーのSonosのPLAY:5から流して聞くくらいです。
こだわりでは無く、住宅事情です・・・
余談ですがスマートスピーカーってほんと便利ですね、SPOTIFYと連携させると、気分次第で色んな音楽が流せます。
娘といる時は、みいつけた!や、佐藤弘道お兄さんのプレイリストをよく流しています。
そのおかげか、ダンスが好きな娘に育っています。
あとは通勤途中にiphoneと純正イヤフォンで聞いて、ローファイな環境での聞こえ方を確認しています。
良いヘッドフォンで聞いてる時に、音の良さで誤魔化されていたミックスのバランスの悪さがわかったりします。
楽曲の制作方法
僕はコードとかよく分からないので、ほとんどSpliceのサンプルを切り貼りして制作しています。
Spliceとは、サブスクリプション型の音楽制作・サンプル販売サービスです。
僕は月額:約800円で100サンプルをダウンロードできるサービスを使用しています。
用意されているサンプルは、ヒップホップ・テクノなど電子音楽に親和性の高いジャンルのものが多く、ある程度の長さのループものから、単発の効果音まであります。
キー・BPM・ジャンルなんかも指定してサンプルを検索できるので、センス次第で色んな音楽が作れます。
参考までに、作った音楽の一部を下記に公開しています、よかったら聞いてください。
DTMを始めてよかったこと
バンド中心に活動していると、何か新しい活動を始めようとした時に「次は誰と組むか」っていう問題が必ず発生します。
自分で曲を作れない場合、メンバー誰が曲を作るのかという問題も発生します。
(その他様々なバンド特有の苦労を乗り越えて、良い感じのバンドができた時の青春的な楽しさは格別ですが。)
DTMを始めたことで、一人で完結できる音楽活動ができるようになって、そういう制約から自由になれました。
コンプレッサー・EQ・リバーブなど、今の音源に使われている様々な処理について、恥ずかしながらDTM始めるまではほぼ知りませんでした。
例えば音量と音圧の意味とか、今までよくわかっていませんでしたが、コンプレッサーを操作することで体感できました。
DTM始めた頃は、マスタートラックの音量が-0.1dbまで上がっているのに、市販の曲に比べてなぜ音が小さいのだろうと悩んでいました・・・
スタジオでセッションしなくても、データのやり取りで誰かと一緒に音源を作れるようになったのも嬉しい所です。
昔からよく一緒に演奏してた舟橋さんに協力してもらうことが多いのですが、自分のデモに誰かの演奏が混ざるだけで、良い意味での異物感が発生します。
バンドだと色んな人の演奏が混じり合うことって当たり前なので、DTM始めて、この異物感の貴重さに気づけました。
舟橋さんは、鈴木実貴子ズをはじめ様々なバンドで活躍されているのですが、その本質はエフェクターへの凄まじい収集癖にあると思います。
ブログを読むと、世の中にはこんなに色々な種類のエフェクターがあるのかとビックリします。
https://funahashiiiiiii.com/
DTMを始めてから、僕も何種類かエフェクター買ってみたのですが、エフェクターって夢が詰まっていますね。
また、エフェクター好きが高じて、名古屋のエフェクター専門店「エフェクターフリークス」のyoutubeチャンネルに登場したりしています。
最初はゴミばかり出来上がるかもしれませんが、気にしちゃダメです
もし幸いなことに、この記事を読んでDTMを始める人がいたら、最初は全然上手くいかないということを伝えたいです。
僕の場合、共働き・子持ちの状況で始めたので、平日の夜や休日の朝などを活用して、分からないなりに一生懸命調べて、試行錯誤した結果、ゴミとしか思えない曲が出来上がることは何度もありました。
こうなると、貴重な時間を費やして何やってるんだろうって気持ちになりますよね。
でも自分の曲をゴミだと判断できるということは、少なくとも自分に甘いガバガバの審美眼ではないということなので、自分でPDCAサイクルを回して上手くなれるということです。
駄作の数だけ上手くなれると信じて、制作を続けていきましょう。
最後に
DTMを始めると、どうしても楽曲を人と比べて凹んだり嫌になったりすることがあると思います。
でも自己表現としてDTMをやるなら、好きなように楽しんで制作することが一番大切だと思います。
下手な楽曲を発表したらダメという法律は無いので、好きにやりましょう。
楽しむ気持ちと、自己批判してPDCAサイクルを回せる気持ち、この両輪があれば、きっと上達していきます。
楽しんで楽曲制作を続けていきましょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
I read this article completely about the difference
of most recent and previous technologies, it’s remarkable
article.